2015/11/23

MODELER'S(FUJIMI) 5007 フットワーク無限ホンダFA13 製作(1)

MODELER'S(FUJIMI) 5007 1/20 フットワーク無限ホンダFA13 製作(1)


作業時間 9.5時間 + XX.X時間  計 9.5時間


-- モデラーズについて --


モデラーズと云う模型ブランドは、東京は恵比寿の駅前にあった『ミスター・クラフト』と云う、F1グッヅやプラモデルを取り扱っていたショップが立ち上げたものである。
あった、と云うのも、このミスター・クラフトと云うショップは、残念ながら2008年に閉店、倒産しているのである。私は運よく閉店する数年前に立ち寄る事が出来たのだが、フロアが五階六階もある店内に、F1の実車パーツや、美しいF1プラモデル完成品、キャップやユニフォーム等のF1応援グッヅが豊富に取り揃えられている、まさに夢の様なショップであった。

そして、このモデラーズFA13のキットは、そのF1ショップがリリースした、F1への愛情が感じられる、魂の逸品なのである。
実車であるフットワーク無限ホンダFA13は、アロウズ・チームを日本の運送会社である、フットワーク・インターナショナル株式会社が買収した、日本のF1チームであり、ドライバーの一人には、後のスーパー・アグリとしても知られる鈴木亜久里が選ばれている。
つまり、このFA13のキットは、2015年現時点での、日本のF1チームに、日本人ドライバーが乗り、日本の模型ブランドがリリースした、唯一のものなのである。

当時の日本のF1バブル熱を現代に伝えるキットである。


此度製作するのは、倒産したモデラーズ・ブランドの金型を引き継き、お馴染みフジミからリリースされたパッケージである。
塩ビ製のウインド・スクリーンが付属しない、タイヤがフジミ641/2のもの、デカールの変更等、改悪された部分もあるのだが、素直に再販された事をよろこび、モデリングしていきたい。また、オリジナルではABS製であったBランナーは、スチロール樹脂製に変更されているようである。





-- キット・レビュー --


キット構成は、F1ブーム期の1/20タミヤ・キットに準じた、部品点数が80パーツと抑えられ、組み易いものとなっているが、アンダー・トレイとエンジン、モノコックがそれぞれビス&ナットによる組み付けとなっていたり、リヤ・カウルが三分割となっていたりと、随所にこだわりが感じられる。




ランナーへの部品の納まり方も、どことなくTAMIYAを彷彿とさせる美しいもので、テンションが高まる。




デカールはシルクスクリーン製の上等なものが付属している。オリジナルではイタリアのカルトグラフ製デカールであったのだが、見た限りではコチラもそのまま貼れる品質である。




ミドリ電子のスポンサー・ロゴは、権利の関係からか、MIDORIが"MIDORL"となっているので、下の棒を切り取る事で対処したいと考えている。





-- 製作開始 --


先ずパーツを枠から切り離し、下拵えを行う。当ブログお馴染みの工具である、『マイクロセラブレード』、『スポンジ研磨材』、『タミヤパテホワイト』と云った、"三種の神器"を用いてひたすら処理をする。
地味な作業なので、私は音楽を聴きながら行った。キング・クリムズンの『宮殿』から『レッド』までをひたすらにループさせて、作業した。併し、いつもと同じ様に製作しているので、完成形はプログレッシヴなものではなく、毎度お馴染みのものになると思う。

カウル以外のパーツは、押し出しピン痕をタミヤパテホワイトで埋め、セラミック刃でカンナかけ→#320乃至#400の水ペーパーかけ→3Mスポンジ研磨材#320~#600スーパーファインの順に仕上げている。

ブログ内記事
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デザインナイフ刃サイズのセラミック切下げ『ガイアノーツ/マイクロセラブレード』を購める
http://mokeitojikan.blogspot.com/2015/09/blog-post.html
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翼端板は非常に薄い。F1プラモデルの中でも、最薄なのではないだろうか。




反面、突き出しピン痕は非常に多い、アンダー・トレイは実に24箇所ある。




モノコック、エンジンがアンダー・トレイとビスで連結されるのは良い。




サイド・ポンツーンの吸気口廻りのスジは、BMCタガネ0.3mmで掘り直した。




ひたすらに同様の処理を行っている。なお、エブロのMP4-30が手許に届き次第、そちらの製作を優先して取り掛かる事を御了承頂きたい。