-- 筆のみで塗装する1/35ミリタリー・フィギュア --
大多数の雑誌作例プラモデルは、エア・ブラシを用いて塗装されているのだが、ことミリタリー・フィギュアに限っては、フィギュア・マイスターと呼ばれるかたも筆で塗装されているので、エアブラシが使えない環境のかたでもプロと同じ道具で塗れるのである。
此度塗装に用いるキットは、タミヤの現状最新作フィギュア・セットである、『TAMIYA 35354 1/35 ドイツ国防軍 戦車兵セット』。3Dスキャンによる、造形の素晴らしいキットである。
早速キットを見ていこう。箱絵が期待を高める。
側面にも役立つ情報がギッシリ。
細部の塗装ガイドやデカールまで付属する、至れり尽くせりな内容。
キットは最新のタミヤなので、二秒で組み上がる。できの良さにテンションが高まる。
足裏に真鍮線を仕込み、東急ハンズで購めた木材に取り付ける。
XF-15とXF-10を塗装。
XF-7を混ぜ、肌のシャドウを塗装。
さらに赤を強めた色を、面積を減らし塗装。
さらにXF-8を混ぜ、もっとも暗くなる部分をポイントで塗装。
XF-55とXF-18で白目、黒目をそれぞれ塗装。
XF-49とXF-64で髪や眉を塗装。頭部が完成。
持ち手があると格段に塗装しやすくなるので、フィギュア塗装が苦手と云うかたは、是非試していただきたい。
服の基本色をXF-63でベタ塗り。ベルト、靴、ホルスターの革製品は薄くXF-85を重ねた。
服のシャドウにXF-85を塗装。
細部をXF-55とXF-7の混色で描きこみ完成。もっとも明るい色はXF-55、暗い色はXF-85とし、明暗のコントラストをつけすぎず、全体の調和の取れる色合いを目指した。
塗り上がったら缶スプレーのつや消しクリアーを塗装。
完成品は木工用ボンドで木の飾り台に接着。"作品感"がぐっと増す。
-- 筆塗りのみで仕上げた戦車兵C --