2012/12/04

Tamiya 20045 フェラーリF310B 製作 (13)


Tamiya 20045 1/20 フェラーリF310B 製作 (13)

作業時間 2.0h + 56.0h 計 58.0h


-- リヤウイング(後翼)・整流板の塗装 --

A9 + A10 は白色で仕上げとなる為、プラスティック(合成樹脂)に着色されている
赤色の染み出し防止と光透け防止も兼ねて銀色を塗装した。
使用したのはGaianotes - EX Silver(大地帳面社の特別な銀)。

その他整流板と下段後翼にも念のため灰色塗料を吹き付けた。白くするのが大変なので、
片面のみ塗装している。


-- エアブラシ(霧化装置)の洗浄 --

写真左上から時計回りに、

①アネスト(Active & Newest Technologyを組み合わせた造語)岩田/HP-CR 0.5mm口径

ソリッドカラー(光輝性粒子を含まない原色塗料)用。
一体型カップ(器)の底面が残存塗料の処理が楽な非常に角が少ないなだらかな形状をしている。
模型雑誌に記述がないエアブラシの重要なファクター(要素)として、

1.塗料の霧化性能
2.残存塗料の処理のしやすさ

の2つがあげられる。

1については2012年現在アネスト岩田製のエアブラシが業界から評価を得ている。
特にカーモデルにおいてこの塗料の霧化性能は作品の作業能率に大きく影響する。

2についてはカップ一体型の方が優位性がある。また、カップ底面のデザイン(形態)も
大きく影響する。

②アネスト岩田/HP-CR 0.5mm口径

クリアー(透明)塗料の吹き付けに使用。
くどいようだがGaianotes - EX Clearを使用している。
模型雑誌では”模型用ラッカー”塗料について三種研ぎ出しに向いているとの記述をよく見かけるが、
2012年現在で研ぎ出しの「最適解」は当塗料である。
乾燥時間、対デカール(糊付き紙)侵食度、乾燥後の硬度どれをとっても群を抜いた性能である。
欠点としては、他の二種より塗料自体が黄ばんでいる点である。

③アネスト岩田/HP-CP 0.3mm口径

メタリック(金属)塗料の吹き付け専用。

④グンゼ(郡是)産業/PS-264 0.3mm口径

サブ(副次的)使用している。①のエアブラシはボディ(外壁)塗装前に徹底洗浄し、下地の白塗装を
開始してからは外壁塗装に用いる塗料以外は使用しない事にしている。
カーモデル(車模型)はとにかくやり直しが難しく工程数が多いので、無駄な後戻りはしたくないからである。


-- 手を動かす --

手を動かす世界の住人にとって、フジミ模型社からの新発売の報は両手をあげて喜ぶことは
出来ない事柄である。
住人の方ならばぼくなぞに言われなくても承知だろうが、少しのディテールアップ(細部改善)
でもかなりの時間がかかる。フジミ社の最新キット(材料一式)は定価4600円、タミヤは5400円
と800円差あるが、値段差以上に両メーカーの製品の出来には大きな、あまりに大きな隔たりがある。
余程好きな車種でない限り、ぼくはフジミ社のキットの製作に時間を遣いたくないというのが本音だ。
「出るだけありがたい」という声も聞くが、ぼくとしてはフジミ模型社からのキット・リリースは
その車種の「プラスティック・モデルを作る機会」が金輪際、今生無くなる事を意味している。