作業時間 5.5時間 + 66.0時間 計 71.5時間
-- Mr.ラプロス、コンパウンドがけ --
EXクリアーのオーバー・コートを行ってから、模型食器乾燥機で丸三日である、72時間塗装を乾燥させてから、最終仕上げを行った。
乾燥の目安としては、塗膜を爪で押し、凹まなくなるまでと言われている。乾燥が不十分だと、磨きの工程で余計な傷が付いたり、経年変化で塗膜のシボが復活してきたりするので、乾燥させるに越した事は無い。
塗膜のシボを取る為に、『GSIクレオス/Mr.ラプロス』の#8000を全面にくまなくかけた。
前回のM23では、ユズ目取りに『ソフト99/コンパウンド細目』を用いたのだが、ラプロスのストックがあったので、試しに用いてみる事にした。
ラプロス#8000で処理した表面の画像である。使った感触としては、ソフト99コンパウンド細目よりも目が細かく、強いシボは中々取りづらく感じた。その反面、次のコンパウンドがけは容易になった。
コンパウンドは、下の『ソフト99/液体コンパウンドトライアルセット』三種を順にかけた。
チューブのコンパウンド細目は、シボが取り切れなかった部分に軽くかけた。
当セットに限らず、例えばタミヤの一番目の粗いコンパウンド粗目でも、塗装面のシボ(梨地、ユズ目)を取るのは困難なので、耐水ペーパーなり、他のメーカーのより目の粗いコンパウンドで取る必要がある。
シボが取り切れないうちに模型用の一般的なコンパウンドをいくらかけても、いわゆる鏡面仕上げにはならないので、シボを取ると云うのは、私は最も重要な工程であると考えている。
このシボさえしっかりと取りきれれば、後は液体コンパウンド三種を丁寧にかけるだけで仕上がる。
コンパウンド磨きの工程では、写真のようにカッティング・マットの上では作業しない方が良い。
コンパウンドが付いた塗面と、マットが長時間接していると、塗装面が変質し、表面にブツブツが発生する事がある。
その為、私は厚紙の上で作業している。
色が濃い部分は、より光を反射するので、ブリティッシュ・グリーンの部分はより丁寧に作業を行った。
磨き後は、余分なコンパウンドを落とす為に中性洗剤を付けた布で水洗いする。洗った後はしっかりと拭いて水気を切らないと、表面が変質する場合があるので注意が必要。
磨き上がった塗装面。丁寧に作業を行えば、蛍光灯の注意書きまで映り込む。