2015/11/14

私がタミヤのプラモデルが好きな六つの理由

-- 私がタミヤのプラモデルが好きな六つの理由 --



拙ブログは、平生からプラモデルはタミヤが一番だと言って憚らないのであるが、今日は何故、私模型と時間は田宮模型が好きなのか、だらだらと述べさせていただきたい。


写真は筆者が2013年にタミヤ本社見学に行った際のもの





・カンパニー・ロゴに代表される、優れたデザイン性


何んと云っても、先ずタミヤと云えば、あの特徴的な二ツ星のマークである。この優れたデザインは、他の模型メーカーのカンパニー・ロゴと比べても群を抜いていると私は思っている。このデザイン性の高さは、他の部分でも如実に現れており、その一つに、ホワイト・バックの箱デザインがある。プラモデルの箱と云うと、いかにも"オモチャしている"ものが多いのだが、タミヤの上品なホワイト・バックのデザインに、あの二ツ星が輝き、独特な文体でかかれた文章が並ぶパッケージは、ビューティフル以外の言葉が見つからないのである。

タミヤのデザインの良さは、箱のみならず、プラモデルを組み立てる為に最重要となる、説明書きでも遺憾なく発揮されている。丹念に手書きされたと思われるパーツ絵に、数字でタミヤ・カラーの指定が整然と並ぶ説明書きは、これだけで堪らないものがある。また、"作る前にかならずお読み下さい。"のおじさんの遊び心もうれしい。

タミヤのカンパニー・ロゴの素晴らしさは、近年、『ゴールデン・ボンバー』と云うロックバンドのメンバーが着用した事で、Tシャツの売り上げが二倍になったと云う話も聞き、巷間にもそのデザインの良さが広く知られている事が伺える。
勿論私も、このタミヤTシャツはかねてから購めており、そればかりではなく、革製のキーホルダーや、クレジット・カードまでタミヤのロゴが入った『タミヤ・カード』を普段使いしている、"タミキチ"なのである。





支払いは勿論、『タミヤ・カード』で……





・部品がすくない


タミヤのプラモデル、特に戦車、AFVプラモデルのパーツ数は、中国メーカーのものと比べると少なく、モデリストからは細部のディテールが不足しているとの批判もあるのだが、私はその部品が少ないのが好みなのである。簡単に組めるので、自分なりのプラス・アルファの色付けの余裕も生まれてくるのである。

また、説明書きに間違いがなく、左右のパーツを間違えないような親切設計になっており、確実に完成させられると云う点もうれしい。




・プラスチックの質が良い


タミヤのプラスチックは、固すぎず、柔らかすぎずと云う、私が一番好きなプラスチックの硬さなのである。F1プラモデルは、プラスチックの整形に多くの時間が費やされるジャンルであり、プラスチックの質は非常に重要なファクターなのである。プラスチックの色は、特に、AFVモデルに用いられる、クッキーのような黄色のものが好みで、この美味しそうな色の戦車プラモは、どれも出来が非常によいのである。私が特に好みなのは、1/35のリニューアル三号戦車シリーズである。

子どもの頃は、当たり前だが今よりお小遣いも少なかったので、よく模型店に売れ残っていた、古い箱のものをゲットして組み立てていたのだが、或る日、小金を手にし、『TAMIAYA 1/35 35215ドイツ 3号戦車L型』を組んだ時の感動と云ったらなかった。
当キットの、精密な3号戦車が、バチバチと出来上がってゆく快感は、未だ鮮明に覚えている。





ランナーへの部品の納まり方も、タミヤは美しい。





・アフターサービス


タミヤのプラモデルは、部品を破損した場合も、"カスタマーサービス"にて比較的安価に註文が出来る。その際に、新製品のチラシが同梱されているのもうれしい点である。また、カスタマー・サービス専用回線にテルしても、プラモデルに詳しいであろう方に対応して貰えると云うのも感動的なのである。田宮模型と任天堂は、私がサービス回線に電話をかけた際の応対が素晴らしいと感じた二大カンパニーである。




・タミヤ・カタログ


子どもの頃に布団に潜り、毎晩ページを捻っては、次はどのキットを買おうかとニヤニヤと気色の悪い笑みを浮かべて(実際に親に注意された事もあった)いたタミヤ・カタログ。往時読んでいたものは、確か96年度版のものだったと記憶しているが、はじめのページに、タミヤのプラモデルはミュージアム・コレクションなぞ書いてある部分を復読しては、心をときめかせていたものである。ハッキリ言ってしまえば、他社のプラモデルを買う事は、一切アタマに無かった。
そう云えば、模型店に行き、旧価格の箱を探すのも大きな楽しみのひとつであった。チャーチル・クロコダイル 1500円、74式戦車 1200円、タイガー1型戦車 1600円、マーダー2 800円と、未だにその購入価格は覚えている。






・いつもF1レースと共にあった『1/20 グランプリコレクション』シリーズ


タミヤ1/20 グランプリコレクションシリーズは、一部の例外はあるが基本的にマシンの出走した直後にリリースされているので、例えば78年のキットを組めば、プラモデルの金型技術や説明書、パッケージ・デザイン等、様々な部分で当時の出走車のプラモデルが楽しめるのである。

細かな部品分割でF1モデルのメカメカとした部分が再現された第一期(20001~20018)、F1ブームもあり、部品点数が抑えられ、足廻りの部品がABS樹脂製となり組み易くなった第二期(20019~20042)、金型にCAD技術が用いられ更なる進化を遂げ、部品の合いが完璧にキマっている第三期(20045)と、どれも他の追随を許さぬF1プラモデルの最高峰である。

言うまでもないが、こうして、1960年代から今日に至るまで、F1の歴史をプラモデルの金型に刻みつけてきた企業は、田宮模型ただ一社である。


タミヤ1/20現状最新作、『Tamiya 20067  1/20 レッドブル レーシングルノー RB6』





読んでも何んの為にもならぬ駄文をだらだらと書きつらねてしまったが、私が田宮模型が好きだと云う事が、読んで下すった方に少しでも伝われば幸いである。
これからもタミヤ・プラモデル・モデリングを中心に、ウェブ・ログを更新してゆく所存である。