2014/03/08

Tamiya 35146 = 25109 ドイツ重戦車 タイガーI型 (後期生産型)製作 (4)

Tamiya 35146 = 25109 1/35 ドイツ重戦車 タイガーI型 (後期生産型)製作 (4)


作業時間 20.0h + 33.5h 計 53.5h


-- フィギュアの塗装 --

塗料はタミヤエナメル、筆は上野文盛堂のハイセーブル5/0を使用。細い筆は1/35ミリタリーフィギュア
には欠かせない。
ぼくは塗装用品はなるべく国産のものを用いるようにしている。海外モデラーが水性アクリル系塗料
を用いてフィギュア塗装を行っているのは、海外では塗料規制が厳しく、ラッカー系やエナメル系塗料
が手に入りにくいというのがその一因であると考えている。
タミヤエナメルも決して水性アクリルに劣るような物ではなく、フィギュア塗装に適した塗料である。
特にぼくのような初心者にとっては、乾燥していても専用シンナーで溶かせるというのは大変なメリットである。
舶来品は中間マージンがかかっている為、国内品の方がコストパフォーマンスに優れている点もある。

ぼくがフィギュア塗装で重要だと感じている点は、肌塗装において明度だけではなく、色相、特に赤味の
変化という点である。
1/35ミリタリーフィギュア塗装では、ベースの肌色から明部には白、暗部には茶色を混ぜてグラデーション
をつけて完成というのが主流だと思われるが、肌色の色相を変える、特に赤色の変化は、"月刊アーマーモデリングNo.4"
の平野義高のフィギュア講座内P118にて、「どうしても塗装したフィギュアがオモチャっぽくなると言う
方の作品を見ると、この作業※(肌色に赤色を混ぜてグラデーションをつける作業)が欠けている
ケースが多いようだ。」とある。
また、"戦車模型超級技術指南"においても、赤味の変化の重要性が書かれている。

ぼくはこのフィギュアを赤味のグラデーションでみせる塗装法は、特に展示会やコンテストにおいて
有効であると考えている。
戦車模型は単品、ジオラマ共に赤色の要素が不足しがちで、あまりよろしくない弁当の形容詞である、
「茶色い弁当」になりがちであるため、フィギュアの肌に赤を積極的に取り入れると、いろどりはよくなる
と思う。
2013年のキヤコン・グランドマスター2作も、それぞれ水溜りの血の赤、ヘルメットの赤と、ぱッと見
で人目を引きつける部分があった。

暗部も同様に、そのまま茶色を肌色に混ぜずに、XF-15にXF-8とXF-7で青みがかった"烏賊の塩辛"
のごとき茶色をつくり塗装した。


「ローダー」は黒色部分はまずジャーマングレーで塗装後、明部をダークグレイで塗装。
ニット部はミディアムグレーで塗装した。
スミ入れはガンプラのスミ入れのようなシャバシャバ塗料ではなく、塗料:溶剤比が約1:1のものを
書き込む感じで入れている。塗料は黒服部分はフラットブラック、他はジャーマングレーを用いた。






「ガンナー」はピーパターン迷彩で塗装。タバコは0.3mm真鍮線で追加。服は基本的にベース色を
塗り、その上にデッキタンを加えた明部の2色で塗装している。





「ドライバー」。全身迷彩は根気が必要。基本色は派手に明暗をつけると迷彩を重ねた際に引き締まる。このフィギュアは目の部分が大きく取られているが、キットのまま目を書き入れると「ぬけさく先生」のごとき目になりそうだったので影色で塗装した。





「コマンダー」も同様に塗装。こちらのみ目を書き入れている。
徽章類は、外側から順に細い部分を残すように塗装すると塗りやすい。





フィギュア塗装は、非常に時間がかかり、根気が必要な作業である。「緻密に塗装する一体のフィギュア
の面倒くささは、一輌のティーガーに匹敵する。」と、言ったモデラーも居るとか、居ないとか。

残すはタイガーの塗装である。007号車にはしない。