作業時間 30.0時間 計 30.0時間
-- タミヤのマクラーレンM23 --
此度製作するタミヤのM23は、2010年に新規タイヤとカルトグラフ・デカールを付けて再販売されたものであるが、
再販前はタミヤ1/20F1の中でも最もプレミアが付いており、ネット・オークションでは一万円以上の値が付いていたキットである。
タミヤとは云え、1977年に発売された40年近く前のキットなので工作は手間がかかるが、一皮剥けば(数十時間かかるが)現代のキットに負けぬ完成品が手に入るだろう。
それでは製作に入りたい。
・タミヤのパッケージの中でも一際オシャレなオレンジ箱
- 部品の整形 -
部品の整形はひたすら切り離し、ヤスリがけをするだけなのだが、兎に角時間がかかるので、
水ペーパーの他に、下の様なスティック・ヤスリやスポンジ・ヤスリもあると便利である。
私の場合、外装パーツは水ペーパー#320、スポンジ極細目、スポンジ極極細目、サーフェイサー1000の順で仕上げ、内装パーツは前述のスポンジ極極細目の工程を省いて仕上げている。
・紙ヤスリは細かく切って箱に入れている。
・翼端板は厚みがあったのでスティック・ヤスリ#320で削り薄くした。
クリアー・コートする部分は塗装後クリアー塗料の厚みで嵌らなくなるケースがあるので、
各部を削ってマージンを作った。
下の部品は差し込み口の入り口をカッターで拡げておいた。
ボディパーツの穴も、一段大きいピンバイスを使って拡げておいた。
-- スジボリの追加 --
スジボリをBMCタガネ0.2mmとダイモテープで追加する。
私はF1プラモデルの見た目のシャープさは、スジボリのシャープさで決まると感じている。
キットでは本来存在するパネルラインが区切られていないので、スジボリを追加した。
ボディカウルに付いている部品との境目もニードルで彫り込んだ。
ディテールを追加する際には、3Mの目盛り付マスキングテープがあると便利である。
裏側は見えないが、電池入れのモールドも一応埋めておいた。
消火器のパーツはパネルと切り離し、下はプラ板で塞いだ。
-- ベース固定用のビス・ナットの追加 --
画像のパーツを使ってベース固定する。
電池ボックスの手前に3mmの穴をドリルで開口する。
-- シートベルト、リベットの追加 --
タミヤのシートベルトセットを用いてシートベルトを追加する。
元のシートベルトの根元パーツには穴が開いていないので、別のセットから取った部品をリベットで固定する。
0.5mmドリルで開口、モデルファクトリーヒロのアルミニウム・リベット0.8/0.5を挿す。
フロント・カウルの穴も同リベットに置き換える。
燃料チューブを刺し込む為、元のモールドを削り、0.3mm真鍮線を入れた。
エンジン・コードは任意の曲げをつけやすい0.5mmの金属線(MFHフレキシブルコード)に置き換えた。
DFVエンジンの組みたては別エントリにまとめた。
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TAMIYA 1/20 F1キットDFVエンジンの組みたて
http://mokeitojikan.blogspot.com/2015/06/tamiya-120-f1dfv.html
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以上で約30時間。70年代のキットは組み応えがある。