-- 筆のみで塗装する1/35ミリタリー・フィギュア --
大多数の雑誌作例プラモデルは、エア・ブラシを用いて塗装されているのだが、ことミリタリー・フィギュアに限っては、フィギュア・マイスターと呼ばれるかたも筆で塗装されているので、エアブラシが使えない環境のかたでもプロと同じ道具で塗れるのである。
此度塗装に用いるキットは、タミヤの現状最新作フィギュア・セットである。『TAMIYA 35347 1/35 アメリカ戦車兵セット (ヨーロッパ戦線)』。3Dスキャンによる造形の、素晴らしいキットである。
各パーツは位置がキマるように設計されており、パテは殆ど必要ない。
ヘルメットもバチバチにキマる。
ブラッド・ピットに似ている気もするヘッド。
戦車兵Bを製作。ゴーグルのヒモをマスキング・テープの細切りで、タバコを0.3mm真鍮線でそれぞれ追加。
最後に流し込み接着剤を塗布し、固定。
筆は『TAMIYA / 87154 モデリングブラシHG 面相筆 極細』を使用。ヨドバシ・ドットコムの通信販売でも手に入り、私のお気に入りの面相筆である。
塗料は『タミヤ・エナメル』を用いる。まずは肌をXF-15で塗る。
モールドを潰さぬよう、薄く塗り重ねる。
三、四回塗り重ね、ムラなく肌色を仕上げる。
XF-7、XF-5を混ぜ、陰影をつけてゆく。
赤を入れるとフィギュアがいきいきとし始める。
次に目玉を入れる。白目はXF-55、黒目はXF-18を用いる。
三白眼気味に塗ると雰囲気が出る。
最後にXF-15+XF-2でハイライトを入れ、XF-49で眉と髪を塗り、XF-15+XF-65でヒゲを塗り。フィニッシュ。
-- 筆塗りのみで仕上げた戦車兵B --
-- 顔のみ塗装した『砲手』 --